札幌市白石区菊水上町4条2丁目359-1アクセス 011-833-1120

臨床工学科

当院の臨床工学科には、現在男性9名、女性3名、計12名の臨床工学技士が在籍しています。臨床工学技士という資格は、生命維持管理装置の操作及び保守点検管理業務を行う専門職です。当院にも血液浄化装置を始めとする様々な医療機器が配備されており、私達は毎日これらの装置の操作及び管理を行っています。また当院の臨床工学技士は、医療機器の操作だけではなく、臨床の現場で患者さんと積極的に関わるよう努めています。また、2018年2月より新たに内視鏡専任技師を配置し、検査・手術のサポート及び医療機器管理を行っています。

1:業務内容の紹介

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私たちは、主に血液浄化業務に従事しており、血液浄化治療やアフェレシスと呼ばれる治療などを血液浄化センターにて行っています。また、経皮的血管拡張術(PTA)時の術野における医師のサポート業務、内視鏡検査における準備・手術介助業務、院内医療機器の保守管理業務やデータ管理なども私たちの大切な仕事となっています。
また、当院の特徴であるオーバーナイト透析※1や在宅透析に関わる業務についても積極的に取り組んでいます。

2:血液浄化センターにおける業務

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血液浄化センターでは、主に透析業務を行っています。透析とは、腎臓が機能しなくなり老廃物がたまった患者さんの血液をきれいにする治療です。透析には、きれいな水と透析液と呼ばれる液を大量に必要とします。水と透析液を製造する装置の管理は、全て臨床工学技士が責任を持って行っています。また透析を行う装置の保守管理業務に加えて、臨床業務も行っています。
より良い治療法を医師や看護師と総合的に考え治療にフィードバック出来る様に努めています。

3:血液浄化装置

血液浄化センターには、既存棟36台・増築棟26台、合わせて62台の透析装置があり、全台オンラインHDF対応の装置となっています。増築棟はオーバーナイト透析専用に26床を全室個室化し、快適に透析が受けられる設備となっています。また安全に透析が出来るように、赤外線モニターやブリーディングセンサー(漏血センサー)などのシステムを導入しています。

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※1:オーバーナイト透析とは
夜間の睡眠時間を利用して7〜8時間透析をする方法で、透析時間を十分確保できるため体への負担が少なく、体に蓄積された毒素をしっかり除去するこができます。また、血圧の安定化や貧血の改善など多くの効果が期待できます。当院では、週3回(月・水・金)、で行っています。なお、入室時間は20時から22時迄となっております。

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4:内視鏡・手術室

近年、内視鏡技術の進歩により診断だけでなく、高度な技術を要する内視鏡治療が行われるようになりました。リスクや難易度の高い手技が普及すると同時に、多岐にわたる細やかな安全管理が求められています。また医療現場では多職種間で情報を共有し、それぞれの専門的立場から対策を検討しますが、中でも内視鏡検査技師の担う役割が注目されています。
臨床工学技士の業務は、検査に使用する電子スコープの取り外しや取り付け・処置具等の補充点検や管理、また検査が出来るように準備をし、スコープの洗浄及び消毒を行います。検査中は患者さんの状態を観察することはもとより、場合によっては処置具を操作し医師のサポートを行います。

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