バスキュラーアクセス手術
手術前の血管と血流の状態
自己動静脈内シャント(AVF)
ご自身の動脈と静脈とをつなぎ合わせて(吻合)、内シャントを作製します。動脈から静脈に直接血液が流れ込むことによって、シャント静脈は発達して太くなり、たくさんの血液が流れるようになります。
初回の作製では、利き手と反対側の手首近くで作るのが一般的です。しかし、静脈が細い場合や、再手術では、前腕の肘の近くで作製したり、反対側の上肢に作製する場合もあります。
シャント静脈が発達し、実際に針を刺して使用できるまで一般的に2~3週間を要します。
人工血管内シャント(AVG)
ご自身の静脈を用いた内シャントができない場合は、人工血管を用いて内シャントを作成します。人工血管は合成素材でできた直径4~6mmの合成高分子素材のチューブです。十分なシャント血流量を維持でき、術後早期に使用することができますが、AVFと比べて閉塞と感染などの合併症に注意が必要となります。